三人麻雀の何切る(8)ツモ損ありの卓では、同じテンパイの値段が変わる — 3問
この記事について
三人麻雀の何切る問題を3問並べます。テーマは「ツモ損ありの卓かどうかで、同じテンパイの値段が変わる」ことです。
ツモ損は三人麻雀にしか無い取り決めです。三麻には北家がいないので、ツモ和了のときに「いない1人分をどう扱うか」を決める必要があります。いない分を親と子で分けて上乗せするのがツモ損なし、上乗せせず四人麻雀と同じレートのまま受け取るのがツモ損ありです。ロンの点数は一切変わりません。減るのはツモだけです。
だから、ツモ損ありの卓では「ツモでしか和了できない手」の価値が構造的に下がります。この記事は、その差がいくらになるのかを3問で数えます。
- 第1問 — 同じ7筒待ち・同じ4枚のテンパイが3つあり、片方はダマで6000点、片方はそもそもロンできない手
- 第2問 — 受け入れが半分なのに、点数は倍以上になる待ち
- 第3問 — ドラ3で満貫クラスなのに、ダマではロンできない手
数字の出どころを先に書きます。
- 問題は手作りではありません。 jongbase の対局エンジンが実際の牌山から14枚を配り、0〜1向聴になった手だけを残し、そのうち結論が割れるものを問題にしています。手を組み立てていないので、出てくる形は実戦の分布そのままです。
- 受け入れと待ちは、和了判定だけを土台にした別実装で検算しています。 向聴数を出す本体の処理(動的計画法)は一切使わず、「14枚が和了形か」の判定だけから、テンパイ判定・待ち・受け入れを数え直しました。3問ぶん全行が一致しています。
- 点数も検算しています。 ツモ損ありの支払いは「基本点 × 各家の倍率を1000点単位で切り上げる」という決め方なので、記事に出した額をその式から手計算し直して一致を確認しました。
- 各問題に受け入れ計算機へのリンクと検算用シードを付けます。
この記事は「正解」を書きません。 事実だけ出します。
牌の書き方は 9m = 9萬、4p = 4筒、7s = 7索、0p = 赤5筒、0s = 赤5索 のようにしています。字牌は東・南・西・北・白・發・中と、そのまま書きます。
ツモ損そのものの説明はツモ損とは何かに、あり/なしを1枚で見比べる表は三人麻雀の点数表にあります。
先に: ツモ損で何がいくら減るのか
3問に入る前に、減り方を押さえておきます。子のツモの受け取りです(早見表方式・1000点単位)。
| 手の大きさ | ロン | ツモ(ツモ損なし) | ツモ(ツモ損あり) | 目減り |
|---|---|---|---|---|
| 1翻30符 | 1,000 | 2,000(親1,000+子1,000) | 2,000(親1,000+子1,000) | 0% |
| 2翻30符 | 2,000 | 2,000(親1,000+子1,000) | 2,000(親1,000+子1,000) | 0% |
| 2翻40符 | 3,000 | 3,000(親2,000+子1,000) | 3,000(親2,000+子1,000) | 0% |
| 3翻30符 | 4,000 | 4,000(親3,000+子1,000) | 3,000(親2,000+子1,000) | 25% |
| 3翻40符 | 6,000 | 6,000(親4,000+子2,000) | 5,000(親3,000+子2,000) | 17% |
| 満貫(4〜5翻) | 8,000 | 8,000(親5,000+子3,000) | 6,000(親4,000+子2,000) | 25% |
| 跳満(6翻) | 12,000 | 12,000(親8,000+子4,000) | 9,000(親6,000+子3,000) | 25% |
| 倍満(8翻) | 16,000 | 16,000(親10,000+子6,000) | 12,000(親8,000+子4,000) | 25% |
| 三倍満(11翻) | 24,000 | 24,000(親16,000+子8,000) | 18,000(親12,000+子6,000) | 25% |
安手ではツモ損の影響がゼロです。 1000点単位に切り上げる早見表方式では、2翻40符あたりまでは丸めに吸収されて同じ額になります。差が出はじめるのは3翻30符からで、満貫以上は一律25%減です。
つまりツモ損ありの卓で本当に痛いのは、手が育ったときのツモです。「安手ならどちらでも同じ、高い手だと1/4持っていかれる」と覚えると数字と合います。
以下の3問は、この表を手牌の上で見るものです。
表の読み方
- 受け入れ — その牌を1枚引くと向聴が1つ進む牌。残り0枚の牌はこの列に出しません。
- 枚数 — 受け入れ牌の残り枚数の合計。残り枚数は
4 − 手牌にある枚数です。 - 待ち — テンパイのときだけ出ます。
7p(辺張, 残4)は「7筒で和了、辺張、残り4枚」の意味です。 - 点数 — 東1局・子・門前・本場なし・供託なしで計算しています。立直の行は一発と裏ドラを数えていません(付けば上振れします)。
受け入れ枚数から引いているのは打牌後の13枚だけです。受け入れ計算機と同じ数え方なので、リンクを開けば同じ数字が出ます。
第1問: 同じ7筒待ち・同じ4枚。値段は3倍違う
手牌: 1p 2p 2p 2p 3p 4p 0p 6p 6p 8p 9p 6s 7s 8s ドラ表示牌: 4s(=ドラは 5s。手牌に5索は無いので、ドラは赤5筒の1枚だけ)
| 打牌 | 向聴 | 受け入れ | 枚数 | 待ち | ドラ |
|---|---|---|---|---|---|
| 1p | テンパイ | 7p | 4枚(1種) | 7p(辺張, 残4) | 1 |
| 6p | テンパイ | 7p | 4枚(1種) | 7p(辺張, 残4) | 1 |
| 9p | テンパイ | 7p | 4枚(1種) | 7p(嵌張, 残4) | 1 |
| 8p | 1向聴 | 1p 2p 3p 4p 5p 6p 7p 8p 9p | 26枚(9種) | — | 1 |
| 3p | 1向聴 | 1p 3p 6p 7p 9p | 16枚(5種) | — | 1 |
| 2p | 1向聴 | 2p 3p 6p 7p 9p | 14枚(5種) | — | 1 |
| 0p | 1向聴 | 2p 3p 5p 6p 7p | 14枚(5種) | — | 0 |
| 6s | 1向聴 | 7p 6s 9s | 12枚(3種) | — | 1 |
| 8s | 1向聴 | 7p 5s 8s | 12枚(3種) | — | 1 |
受け入れ枚数は、打牌後の13枚だけを引いた実数です(いま切った1枚は引いていません/河などの情報も考慮していません)。 三人麻雀(萬子は一・九のみ/チーなし)の条件で計算しています。
テンパイ3つの点数
| 打牌 | ダマでロン | ダマでツモ(損なし → あり) | 立直でロン | 立直でツモ(損なし → あり) |
|---|---|---|---|---|
| 1p | 和了できない(役なし) | 2翻30符 2,000 → 2,000 | 2翻40符 3,000 | 3翻30符 4,000 → 3,000 |
| 6p | 3翻40符 6,000 | 4翻30符 8,000 → 6,000 | 4翻40符 8,000 | 5翻30符 8,000 → 6,000 |
| 9p | 和了できない(役なし) | 2翻30符 2,000 → 2,000 | 2翻40符 3,000 | 3翻30符 4,000 → 3,000 |
【この問題で確認できること】3つとも同じ7筒待ちで、残り枚数も同じ4枚です。 受け入れの表だけを見れば完全に横並びで、どれを選んでも同じに見えます。
点数を見ると別物です。打6p だけ一気通貫(123p 456p 789p)が付きます。 そのためダマでもロンで6,000点あり、ツモなら満貫です。打1p と打9p はダマでは役が無く、ロンで和了できません(ツモなら門前清自摸和が付くので和了できます)。
ここにツモ損が重なります。打6p のツモは 8,000 → 6,000 に減ります(−2,000)。 一方で打1p・打9p のダマツモは 2,000 のままで、ツモ損の影響を受けません。安手は丸めに吸収されるからです。
整理するとこうなります。
- ツモ損なしの卓: 打6p はツモ8,000・ロン6,000。打1p はツモ2,000・ロン無し。
- ツモ損ありの卓: 打6p はツモ6,000・ロン6,000。打1p はツモ2,000・ロン無し。
打6p の点数は、ツモ損ありの卓でも6,000点を下回りません。 減るのはツモの側だけで、ロンの6,000点はそのまま残るからです。ツモ損ありだと打6p はツモ・ロンとも6,000点で並びます。
なお受け入れを取るなら打8p の26枚が最大で、テンパイ3つの4枚とは6.5倍の差があります。テンパイを外す判断については第1回に書きました。
検算用シード:
k8#40960
第2問: 受け入れ半分、点数は倍以上
手牌: 1m 1m 1m 1p 2p 3p 7p 8p 9p 1s 2s 3s 4s 東 ドラ表示牌: 4s(=ドラは 5s。手牌に5索は無いのでドラ0枚)
| 打牌 | 向聴 | 受け入れ | 枚数 | 待ち |
|---|---|---|---|---|
| 東 | テンパイ | 1s 4s | 6枚(2種) | 1s(単騎, 残3) 4s(単騎, 残3) |
| 1s | テンパイ | 東 | 3枚(1種) | 東(単騎, 残3) |
| 4s | テンパイ | 東 | 3枚(1種) | 東(単騎, 残3) |
| 1m | 1向聴 | 1m 1s 2s 3s 4s 5s 6s 東 | 25枚(8種) | — |
| 1p | 1向聴 | 1p 4p 1s 4s 東 | 17枚(5種) | — |
| 9p | 1向聴 | 6p 9p 1s 4s 東 | 17枚(5種) | — |
| 2s | 1向聴 | 1s 2s 4s 5s 東 | 17枚(5種) | — |
| 2p | 1向聴 | 2p 1s 4s 東 | 13枚(4種) | — |
| 3s | 1向聴 | 1s 3s 4s 東 | 13枚(4種) | — |
受け入れ枚数は、打牌後の13枚だけを引いた実数です(いま切った1枚は引いていません/河などの情報も考慮していません)。 三人麻雀(萬子は一・九のみ/チーなし)の条件で計算しています。
テンパイ3つの点数
| 打牌 | 枚数 | ダマでロン | ダマでツモ(損なし → あり) | 立直でロン | 立直でツモ(損なし → あり) |
|---|---|---|---|---|---|
| 東 | 6枚 | 和了できない(役なし) | 1翻40符 2,000 → 2,000 | 1翻40符 2,000 | 2翻40符 3,000 → 3,000 |
| 1s | 3枚 | 和了できない(役なし) | 1翻40符 2,000 → 2,000 | 1翻50符 2,000 | 2翻40符 3,000 → 3,000 |
| 4s | 3枚 | 2翻50符 4,000 | 3翻40符 6,000 → 5,000 | 3翻50符 7,000 | 4翻40符 8,000 → 6,000 |
【この問題で確認できること】打4s だけ混全帯么九(チャンタ)が成立します。 打4s とすると索子は 1s2s3s で残り、111m 123p 789p 123s と、すべての面子に么九牌が入る形になるからです。打1s にすると索子が 2s3s4s になり、么九牌を含まない面子ができてチャンタが消えます。
数字で並べるとこうです。
- 打東: 受け入れ6枚(1s・4sの2種)。ダマでは和了できず、立直しても2,000点。
- 打4s: 受け入れ3枚(東の1種のみ)。受け入れは半分ですが、ダマでロン4,000、立直なら7,000。
枚数が半分で、点数が倍以上という交換です。しかも打東 は待ちが2種類あるとはいえ、どちらも単騎です。
ツモ損の影響は打4s のほうに出ます。ダマツモ 6,000 → 5,000、立直ツモ 8,000 → 6,000。打東 側は 2,000 と 3,000 でどちらも変わりません。安い手ほどツモ損で減らないという、先ほどの表がそのまま出ています。
ここはこの記事の数字では決まりません。表に出ているのは「3枚・4,000点」と「6枚・2,000点」という2組の数字までで、受け入れ枚数と点数を釣り合わせる計算は解析に入っていません。ツモ損ありだと打4s のツモは減りますが、ロンの4,000〜7,000は変わりません。
検算用シード:
k8#14897
第3問: ドラ3の満貫クラスなのに、ダマではロンできない
手牌: 3p 4p 5p 5p 6p 6p 7p 5s 5s 0s 6s 7s 西 西 ドラ表示牌: 4p(=ドラは 5p)
ドラは 5筒が2枚+赤5索が1枚で計3枚です。
| 打牌 | 向聴 | 受け入れ | 枚数 | 待ち | ドラ |
|---|---|---|---|---|---|
| 3p | テンパイ | 5s 8s 西 | 7枚(3種) | 5s(シャンポン/両面, 残1) 8s(両面, 残4) 西(シャンポン, 残2) | 3 |
| 6p | テンパイ | 5s 8s 西 | 7枚(3種) | 5s(シャンポン/両面, 残1) 8s(両面, 残4) 西(シャンポン, 残2) | 3 |
| 5s | 1向聴 | 1p 2p 3p 4p 5p 6p 7p 8p 3s 4s 5s 6s 7s 8s 西 | 47枚(15種) | — | 3 |
| 0s | 1向聴 | 1p 2p 3p 4p 5p 6p 7p 8p 3s 4s 5s 6s 7s 8s 西 | 47枚(15種) | — | 2 |
| 6s | 1向聴 | 1p 2p 3p 4p 5p 6p 7p 8p 5s 6s 7s 8s 9s 西 | 43枚(14種) | — | 3 |
| 7s | 1向聴 | 1p 2p 3p 4p 5p 6p 7p 8p 4s 5s 6s 7s 8s 西 | 43枚(14種) | — | 3 |
| 西 | 1向聴 | 1p 2p 3p 4p 5p 6p 7p 8p 5s 8s 西 | 33枚(11種) | — | 3 |
| 5p | 1向聴 | 2p 5p 6p 8p 5s 8s 西 | 20枚(7種) | — | 2 |
受け入れ枚数は、打牌後の13枚だけを引いた実数です(いま切った1枚は引いていません/河などの情報も考慮していません)。 三人麻雀(萬子は一・九のみ/チーなし)の条件で計算しています。
テンパイの点数(打3p と打6p はまったく同じ数字になります)
| ロン | ツモ(ツモ損なし) | ツモ(ツモ損あり) | |
|---|---|---|---|
| ダマ | 和了できない(役なし) | 4翻30符 満貫 8,000(親5,000+子3,000) | 6,000(親4,000+子2,000) |
| 立直 | 4翻40符 8,000 | 5翻30符 満貫 8,000(親5,000+子3,000) | 6,000(親4,000+子2,000) |
【この問題で確認できること】ドラ3を持った満貫クラスのテンパイなのに、ダマではロンで和了できません。 ドラは翻を増やすだけで役ではないので、ドラだけでは和了できないからです。ツモなら門前清自摸和が付くので和了でき、ドラ3と合わせて4翻=満貫になります。
そこにツモ損が乗ります。ダマのツモは 8,000 → 6,000 に減ります(−2,000、25%減)。 つまりツモ損ありの卓でダマに構えると、「ロンでは和了できず、ツモっても6,000」という状態になります。
立直すればロンでも8,000取れます。ツモは同じく6,000ですが、和了できる経路が2つになるのが大きい。ツモ損ありの卓ほど、この手を黙って持っている理由が薄くなります。
なお受け入れを取るなら打5s の47枚が最大で、テンパイの7枚とは大きな差があります。ただし打5s はドラ3を維持したまま1向聴に戻る選択で、打0s(赤5索切り)だとドラが2枚に減ります。同じ47枚15種でもドラが1枚違う、というのは表を並べないと見えないところです。
待ちの中身も見ておきます。5索は残り1枚しかありません(自分で3枚使っているため)。実質は 8索の4枚と西の2枚で、合計7枚のうち大半が8索です。
検算用シード:
k8#18225
3問に共通していること
| ロンで和了できる打牌 | その打牌のツモ(損なし → あり) | ロンできない打牌 | そのツモ(損なし → あり) | |
|---|---|---|---|---|
| 第1問 | 打6p(一気通貫)6,000 | 8,000 → 6,000 | 打1p・打9p | 2,000 → 2,000 |
| 第2問 | 打4s(混全帯么九)4,000 | 6,000 → 5,000 | 打東・打1s | 2,000 → 2,000 |
| 第3問 | ダマでは無し(立直すれば8,000) | — | 打3p・打6p | 8,000 → 6,000 |
3問に共通するのは「役があるかどうかで、和了できる経路の数が変わる」ことです。役があればロンとツモの2つ、無ければツモだけ。そしてツモ損ありの卓では、残った1つの経路の取り分が減ります。
事実として整理します。
- ツモ損はロンの点数を1点も変えません。 減るのはツモだけです。
- 安手(おおむね2翻40符まで)はツモ損の影響を受けません。 1000点単位の丸めに吸収されます。
- 満貫以上は一律25%減です(8,000→6,000/12,000→9,000/16,000→12,000/24,000→18,000)。
- ドラは役ではないので、ドラだけの手はロンで和了できません(第3問)。ツモなら門前清自摸和が付きます。
- 立直をかければ役が付くので、役なしの手でもロンで和了できるようになります(3問とも立直の行がそれです)。
ここから先は【意見】です
私は、ツモ損ありの卓では「役が付くかどうか」を受け入れ枚数より先に見ます。
理由は上の表です。ツモ損ありだと、育った手のツモは25%引きになります。一方でロンは変わりません。役があるかどうかで、和了できる経路が2つか1つかに分かれます。第1問の打6p、第2問の打4s は、どちらも受け入れの表だけ見ていたら選ぶ理由が見えない打牌でした。
そのうえで、立直はロンという経路を開けます。 第3問がその典型で、ダマだと「ロン不可・ツモ6,000」なのが、立直すれば「ロン8,000・ツモ6,000」になります。0点だったロンが8,000点になる、という数字の話です。
逆に、安手のときはツモ損をほとんど気にしなくていいとも思っています。2翻40符までは差がゼロなので、「ツモ損ありだから安手は無価値」ということにはなりません。痛いのは高い手のツモだけです。
第2問の「3枚の単騎で4,000点」と「6枚の単騎で2,000点」のどちらを取るかは、この記事の数字では決まりません。 受け入れ枚数と点数を釣り合わせる計算は解析に入っていないので、表に出ているのは「3枚で4,000」「6枚で2,000」という2組の数字までです。
あなたの卓はツモ損ありですか、なしですか。 同じ手牌でも、そこで点数の出方が変わるというのがこの記事の中身です。
自分で確かめる
受け入れ計算機 は、手牌をタップで入れると打牌候補ごとの向聴数・受け入れ枚数・待ちの形と残り枚数を出します。この記事の3問はどれもURLに手牌が入っているので、開いてすぐ触れます。
点数のほうは点数計算機で確かめられます。ツモ損のあり/なしを切り替えられるので、この記事の数字(4翻30符の子=ツモ損なし8,000/あり6,000 など)をその場で並べて見られます。
試す価値があるのは、第3問で赤5索を切ってみることです。この局面を受け入れ計算機で開くと(ドラ3・47枚15種)、打5s と打0s の行を並べて見られます。
打5s と打0s は受け入れが47枚15種でまったく同じですが、赤5索を切る打0s だけドラが2枚に減ります。受け入れの表は同じ数字を出すので、ここは表を見ても区別が付きません。赤牌の扱いは形の計算ではなく点数の話だからです。
まとめ
事実として言えること
- ツモ損はロンの点数を変えません。減るのはツモの取り分だけです。
- 2翻40符あたりまではツモ損の影響がゼロ(1000点単位の丸めに吸収される)、満貫以上は一律25%減です。
- 第1問では、同じ7筒待ち・同じ4枚のテンパイ3つのうち、一気通貫の付く打6p だけがダマで6,000点ありました。他の2つはダマでは和了できません。
- 第2問では、受け入れ3枚の打4s(混全帯么九)が、受け入れ6枚の打東 の倍以上の点数になりました。
- 第3問では、ドラ3の満貫クラスなのにダマではロンできず、ツモ損ありだとそのツモも 8,000 → 6,000 に減りました。
- ドラは役ではないので、ドラだけでは和了できません。 立直をかければ役が付きます。
そこから私が採っている方針(意見)
- ツモ損ありの卓では、受け入れ枚数より先に「役が付くか=ロンでも取れるか」を見る。
- 立直はロンの経路を開ける(第3問はダマでロン不可、立直で8,000点)。
- ただし安手ではツモ損を気にしない。差がゼロだから。
ツモ損のあり/なしは、jongbase では対局開始前に設定できます。同じ配牌を両方の設定で試せるので、数字の感覚を掴むにはそれが早いです。ハウスルールは36項目あり、ローカル対戦とオンライン対戦で共通です。
牌の構成と1局の長さから言える数字は三人麻雀の牌と1局にまとめてあります。
このシリーズの他の記事
三人麻雀の何切るを、切り口ごとに分けて出しています。どれも問題は生成器の出力そのままで、解析表は同じ計算から出しています。
- テンパイを取るか、受け入れを広く残すか — テンパイを外すと受け入れが3〜8倍になる手
- 場に見えている牌を数えると答えが変わる — 和了牌が1枚も残っていないテンパイ
- 受け入れは同じ、待ちの形が違う — 和了牌まで同じで、形の読みだけ違う手
- 打点を取るか、受け入れを取るか — ドラ1枚と受け入れ22枚の交換
- 場に見えている牌で答えが変わる(2) — 4種で受けたテンパイが1枚になる
- テンパイを取るか、受け入れを広く残すか(2) — シャンポンと、自分で3枚使った待ち
- 1萬・9萬は「もう2種類の字牌」 — 三人麻雀にしか無い判断
- ツモ損ありの卓では、同じテンパイの値段が変わる(この記事)
- 受け入れ最大の待ちが、ロンできない — フリテン。実際の対局から局面を取った回
- 赤5は受け入れの表に映らない — 受け入れが1枚も違わないのに打点だけ変わる2択