三人麻雀の牌と1局 — 数字で確かめられること
この記事について
三人麻雀が四人麻雀と違うところを、数字で確かめられるものだけ並べます。
牌の構成、1局のツモ回数、山が縮む枚数、同じ手牌を入れたときの受け入れ枚数。どれも数え方が決まっているので、読む人が自分で検算できます。受け入れ枚数は受け入れ計算機の出力、点数と山の枚数は対局エンジンの計算そのままです。各節に手牌入りのURLを付けてあるので、開いて1枚ずつ入れ替えれば数字の動きが見られます。
この記事は打ち方を書きません。 どう打つかは巡目・点棒状況・卓の取り決めで変わるので、読む人が決める部分です。
三人麻雀のルールそのものは遊び方のページに、10分で読める入門は三人麻雀のルールを10分でにまとめてあります。
牌は27種108枚。減っているのは萬子だけ
まず構成です。
| 種類 | 三人麻雀 | 全体比 | 四人麻雀 | 全体比 |
|---|---|---|---|---|
| 萬子 | 8枚(1萬・9萬のみ) | 7.4% | 36枚 | 26.5% |
| 筒子 | 36枚 | 33.3% | 36枚 | 26.5% |
| 索子 | 36枚 | 33.3% | 36枚 | 26.5% |
| 字牌 | 28枚 | 25.9% | 28枚 | 20.6% |
| 合計 | 108枚(27種) | 136枚(34種) |
枚数が減っているのは萬子だけです。筒子・索子・字牌は1枚も減っていません。その結果、全体に占める割合が全部上がります。
字牌がその例です。四人麻雀では5枚に1枚が字牌ですが、三人麻雀では4枚に1枚が字牌になります。
1萬・9萬を抱えたテンパイは、待ちが3枚
萬子は1と9しかないので、順子に使えません。刻子か雀頭にするしか使い道がないということですが、これが待ちの枚数にどう出るかを実数で見ておきます。
受け入れ計算機に、1萬と9萬を1枚ずつ抱えた次の14枚を入れてみます。
1萬 9萬 / 1筒2筒3筒4筒5筒6筒7筒8筒9筒 / 1索2索3索
結果はこうなりました。
| 打牌 | 向聴 | 受け入れ | 内訳 |
|---|---|---|---|
| 打1萬 | テンパイ | 3枚 | 9萬の単騎待ち |
| 打9萬 | テンパイ | 3枚 | 1萬の単騎待ち |
| 打1筒 | 1向聴 | 16枚 | 1萬3・9萬3・1筒4・4筒3・7筒3 |
| 打9筒 | 1向聴 | 16枚 | 1萬3・9萬3・3筒3・6筒3・9筒4 |
テンパイを取ると待ちが3枚しかありません。 1萬・9萬は両面にならないので、テンパイ形が単騎かシャンポンにしかならないためです。
⚠️ 内訳の数え方をひとつ断っておきます。 引いているのは打牌後の13枚だけで、いま切った1枚は引いていません。打1筒の内訳に 1筒4 と出ているのはこれで、実戦では自分の河に1筒が1枚あるので残りは3枚です。受け入れ計算機と同じ数え方なので、リンクを開けば同じ数字が出ます。
一方で、1萬・9萬は么九牌なので国士無双・混老頭・清老頭・チャンタの材料になります。断么九は消えます。
この局面は受け入れ計算機でそのまま開けます。実際に9萬の対子や1萬の暗刻を抱えた手で待ちがどうなるかは、三人麻雀の何切る(3)受け入れは同じ、待ちの形が違うと(7)1萬・9萬は「もう2種類の字牌」で問題として扱っています。
ロンできる相手は2人、自分のツモは18〜19回
自分がテンパイしたとき、当たり牌を打つ可能性がある人は2人です。四人麻雀の3人から1人減ります。
1局のツモ回数を並べるとこうなっています。
| 三人麻雀 | 四人麻雀 | |
|---|---|---|
| 1局のツモ可能枚数 | 55枚 | 70枚 |
| 自分のツモ回数 | 18〜19回 | 17〜18回 |
| 他家の打牌の総数 | 約36〜37枚 | 約52〜53枚 |
自分のツモ回数はほとんど変わらないのに、他家の打牌は3割ほど減ります。 河に並ぶ牌も2人分だけです。
チーが無いことも構成の話として関係します。萬子の順子が存在しないうえにチーが無いので、鳴いて進める手はポンで刻子を作る手だけになります。
北抜きとカンで、山が最大8枚縮む
三人麻雀では、嶺上牌を消費する行為が2種類あります。カン(1局で全員合わせて4回まで)と北抜き(同じく4回まで)です。合計で最大8回。
嶺上牌を1枚引くたびに、ツモできる山の末尾が1枚削られます(王牌を常に14枚に保つ方式)。実際に測るとこうなります。
| 嶺上を引いた回数 | ツモできる残り枚数 |
|---|---|
| 0回 | 55 |
| 4回 | 51 |
| 8回(上限) | 47 |
最大で8枚、1人あたり2〜3回のツモが減ります。 北抜きは「ノーリスクでドラ1」と説明されることがありますが、引いた嶺上牌のぶん局が短くなるのは数字に出ます。
山と王牌の内訳そのものは三人麻雀の山と王牌に、北抜きの手順と何が起きるのかは北抜きとはにまとめてあります。
テンパイを取ると4枚、外すと39枚になる手
受け入れ計算機に入っている例題です。
2筒4筒4筒5筒6筒 / 2索2索3索4索5索5索5索6索6索
| 打牌 | 向聴 | 受け入れ |
|---|---|---|
| 打2索 | テンパイ(3筒待ち) | 4枚 |
| 打2筒 | 1向聴 | 39枚 |
| 打4筒 | 1向聴 | 37枚 |
| 打6索 | 1向聴 | 21枚 |
即テンパイの受け入れが4枚、1向聴に戻すと39枚。10倍近い差です。
この局面も受け入れ計算機で開けます。同じ形の判断を問題形式で並べたものが三人麻雀の何切る(1)テンパイを取るか、受け入れを広く残すかとその第2弾です。どちらも問題は生成器が牌山から配ったもので、解析表はこの計算機と同じ計算から出しています。
自分の手牌で数える
受け入れ計算機は、手牌をタップで入れると各打牌の向聴数と受け入れ枚数を出します。場に見えている牌を入力すれば、その分を差し引いた実数も出ます。三人麻雀の27種の牌だけを扱うので、四人麻雀用のツールで「2萬〜8萬が候補に出てしまう」といったズレは起きません。
- 迷った局面を後から入れ直して、打牌ごとに何枚の差があったかを見る
- 1萬・9萬を残した場合と切った場合を、枚数の差として並べる
- 場に見えている牌を入れて、受け入れの実数が何枚減るかを見る
URLに手牌が入るので、そのままコピーして友人と共有できます。点数のほうは点数計算機で、ツモ損のあり/なしを切り替えて比べられます。
まとめ
- 牌は27種108枚。減っているのは萬子だけなので、筒子・索子・字牌の密度が上がります(字牌は4枚に1枚)。
- 1萬・9萬は順子に使えないため、抱えたままのテンパイは単騎かシャンポンになります。上の手牌では待ちが3枚でした。
- ロンできる相手は2人。自分のツモ回数は四人麻雀とほぼ同じ18〜19回なのに、他家の打牌は3割ほど少ない。
- カンと北抜きで嶺上を最大8回消費し、そのぶんツモできる山が55枚から47枚に減ります。
- 同じ14枚でも、テンパイを取るか外すかで受け入れが4枚と39枚に分かれることがあります。
AI相手のローカル対戦なら、同じ局面を何度でも試せます(AIは立直・ポン・カン・降りまでひととおり打ちます)。設定は36項目そのままオンラインと共通なので、卓の取り決めに合わせて打てます。