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三人麻雀の何切る(10)赤5は受け入れの表に映らない — 3問

(更新 2026年8月19日)

この記事について

三人麻雀の何切る問題を3問並べます。テーマは赤5です。

赤5は形の計算では通常の5とまったく同じ牌です。赤5筒を持っていれば5筒の残りは3枚、というだけの扱いで、順子や刻子の作り方は変わりません。だから受け入れ計算機の表には赤かどうかが1文字も出てきません

その結果、こういう2択が生まれます。

受け入れ牌も枚数も種類も1つも違わないのに、ドラの枚数だけが違う。

表を見比べても区別が付きません。3問ともこの形で、点数が2倍前後変わります。

先に、三人麻雀の赤について2つ書いておきます。

数字の出どころを先に書きます。

この記事は「正解」を書きません。 事実だけ出します。

牌の書き方は 4p = 4筒、7s = 7索、0p = 赤5筒、0s = 赤5索 のようにしています。字牌は東・南・西・北・白・發・中と、そのまま書きます。


先に: この2択はどれくらい起きるのか

赤の枚数設定を変えて、0〜1向聴の手2000件ずつで数えました。「表では区別できない2択」=受け入れ牌・枚数・種類がすべて同じで、ドラの枚数だけが違う打牌の組がある手のことです。

赤の設定手に赤がある表では区別できない2択があるうち赤が原因
赤5筒0枚・赤5索0枚0.0%3.9%0.0%
赤5筒1枚・赤5索1枚(既定)27.9%17.9%12.6%
赤5筒2枚・赤5索2枚48.6%22.0%15.7%
赤5筒3枚・赤5索3枚63.9%20.3%12.6%
赤5筒4枚・赤5索4枚73.0%11.2%0.0%

読み取れることが3つあります。

1. 既定の設定(各1枚)でも、6手に1手で起きます。 17.9%です。珍しい現象ではありません。

2. 赤を最大の4枚ずつにすると、赤が原因の2択は0%になります。 直感に反しますが、理屈は単純です。この2択は「赤5と、同じ数の通常の5、どちらを切るか」という形でしか起きません。赤5筒が4枚あれば5筒はすべて赤なので、比べる相手の通常の5筒が存在しないのです。赤を増やすほどこの判断が増えるわけではなく、2枚ずつ(22.0%)が山でした。

3. 赤が0枚でも3.9%は起きます。 赤だけの現象ではないからです。ドラ表示牌が数牌ならドラ自身が普通の数牌なので、「ドラを切るか、同じ受け入れの別の牌を切るか」で同じことが起きます。赤はこれを3.9%から17.9%へ、4倍以上に増やしているという位置づけです。

以下の3問は、どれも既定の設定(赤5筒1枚・赤5索1枚)で出てきた手です。


表の読み方

各表の下に書いてあるとおり、引いているのは「打牌後の13枚」だけです。そのため、切った牌自身が受け入れに残ることがあります(第1問の 打6s の受け入れに 6s が入っているのがこれです)。受け入れ計算機と同じ数え方なので、リンクを開けば同じ数字が出ます。実戦では自分の河に出た1枚ぶんがさらに減りますが、この記事で比べている2択は両方が同じだけ減るので、比較の結論は変わりません。


第1問: 同じ嵌張待ち、点数はちょうど2倍

手牌: 2p 2p 2p 7p 7p 2s 3s 4s 0s 6s 8s 白 白 白 ドラ表示牌: 東(=ドラは 。手牌に南は無いので、ドラは赤5索の1枚だけ

打牌向聴受け入れ枚数待ちドラ
8sテンパイ1s 4s 7s11枚(3種)1s(両面, 残4) 4s(両面, 残3) 7s(両面, 残4)1
2sテンパイ7s4枚(1種)7s(嵌張, 残4)1
0sテンパイ7s4枚(1種)7s(嵌張, 残4)0
6s1向聴7p 1s 2s 3s 4s 5s 6s 7s 8s 9s33枚(10種)1
3s1向聴7p 1s 2s 3s 4s 6s 7s 8s 9s30枚(9種)1
7p1向聴7p 1s 2s 4s 5s 7s 8s23枚(7種)1
2p1向聴2p 7p 1s 4s 7s15枚(5種)1
1向聴7p 1s 4s 7s 白15枚(5種)1
4s1向聴1s 4s 7s12枚(3種)1

受け入れ枚数は、打牌後の13枚だけを引いた実数です(いま切った1枚は引いていません/河などの情報も考慮していません)。 三人麻雀(萬子は一・九のみ/チーなし)の条件で計算しています。

打2s と打0s の点数(受け入れの行はまったく同じです)

打牌ドラダマでロンダマでツモ立直でロン立直でツモ
2s12翻50符 4,0003翻40符 6,0003翻50符 7,0004翻40符 8,000(満貫)
0s01翻50符 2,0002翻40符 3,0002翻50符 4,0003翻40符 6,000

【この問題で確認できること】打2s と打0s は、受け入れの表で1文字も違いません。 どちらも7索の嵌張、残り4枚です。違うのは手に赤5索を残すかどうかだけです。

点数はどの和了の形でもちょうど2倍前後開きます。ダマなら4,000対2,000、立直なら7,000対4,000。赤1枚が1翻ぶんそのまま乗るからです。

この手は白の暗刻があるので、ダマでもロンできます(役牌 白)。赤の差がそのまま受け取りの差になる、いちばん素直な形です。

もうひとつ、最大受け入れは打8s の11枚3種です。1索・4索・7索の三面待ちで、しかもドラ(赤5索)も残ります。受け入れも打点も両立するので、この局面で赤の2択に悩む理由は薄いかもしれません。表を全部見ると、悩むべき2択がそこではないと分かるという例でもあります。

👉 この局面を受け入れ計算機で開く

検算用シード: x10#35031


第2問: 赤1枚で、跳満と満貫が分かれる

手牌: 2p 2p 5p 0p 7p 8p 9p 3s 4s 5s 0s 7s 8s 9s ドラ表示牌: 1p(=ドラは 2p

ドラは 2筒が2枚+赤5筒+赤5索で計4枚です。

打牌向聴受け入れ枚数待ちドラ
5sテンパイ2p 5p4枚(2種)2p(シャンポン, 残2) 5p(シャンポン, 残2)4
0sテンパイ2p 5p4枚(2種)2p(シャンポン, 残2) 5p(シャンポン, 残2)3
5p1向聴2p 3p 4p 5p 6p 7p 2s 3s 4s 5s 6s 7s39枚(12種)4
0p1向聴2p 3p 4p 5p 6p 7p 2s 3s 4s 5s 6s 7s39枚(12種)3
2p1向聴1p 2p 3p 4p 5p 2s 3s 4s 5s 6s 7s36枚(11種)3
3s1向聴2p 5p 3s 5s 6s14枚(5種)4
9p1向聴2p 5p 6p 9p12枚(4種)4
8s1向聴2p 5p 6s 8s12枚(4種)4
9s1向聴2p 5p 6s 9s12枚(4種)4
4s1向聴2p 5p 4s 5s10枚(4種)4
7p1向聴2p 5p 7p8枚(3種)4
8p1向聴2p 5p 8p8枚(3種)4
7s1向聴2p 5p 7s8枚(3種)4

受け入れ枚数は、打牌後の13枚だけを引いた実数です(いま切った1枚は引いていません)。

この手には2択が2組あります。 テンパイ側の「打5s / 打0s」(4枚2種)と、1向聴側の「打5p / 打0p」(39枚12種)です。どちらも受け入れが完全に同じで、ドラが4枚と3枚に分かれます。

テンパイ側の点数(和了牌が2筒か5筒かでも変わるので、両方出します)

打牌ドラ和了牌ダマでロンダマでツモ立直でロン立直でツモ
5s42p和了できない(役なし)6翻30符 12,0006翻40符 12,000(跳満)7翻30符 12,000(跳満)
5s45p和了できない(役なし)5翻30符 8,0005翻40符 8,000(満貫)6翻30符 12,000(跳満)
0s32p和了できない(役なし)5翻30符 8,0005翻40符 8,000(満貫)6翻30符 12,000(跳満)
0s35p和了できない(役なし)4翻30符 8,0004翻40符 8,000(満貫)5翻30符 8,000(満貫)

【この問題で確認できること】2筒で和了した場合、打5s なら跳満(12,000)、打0s なら満貫(8,000)です。 赤5索1枚の差が、そのまま跳満と満貫の境界になっています。

ドラの数え方も見ておきます。2筒はドラで手に2枚あり、シャンポンの2筒で和了すると刻子になってドラ3枚になります。そこに赤5筒・赤5索が乗ると、打5s なら合計6翻です。5筒で和了した場合は2筒が2枚のままなので1翻低くなります。

ダマではどの形でもロンできません。 役が無いからです(ドラは役ではありません)。この手はドラ4枚の跳満級ですが、立直をかけないとロンで取れない手です。ツモなら門前清自摸和が付くので和了できます。この構造は第8回で扱いました。

1向聴側の39枚12種も見てください。 打5p と打0p は、受け入れ牌12種の並びも残り枚数もすべて同じです。赤5筒を切るか通常の5筒を切るかだけの違いで、ドラが4枚と3枚に分かれます。この2択は表の上では存在しないことになっています

👉 この局面を受け入れ計算機で開く

検算用シード: x10#23083


第3問: 白で和了すれば、6,000と3,000

手牌: 5p 0p 6p 7p 9p 9p 2s 3s 4s 0s 6s 7s 白 白 ドラ表示牌: 發(=ドラは 。手牌に中は無いので、ドラは赤5筒と赤5索の2枚

打牌向聴受け入れ枚数待ちドラ
5pテンパイ9p 白4枚(2種)9p(シャンポン, 残2) 白(シャンポン, 残2)2
0pテンパイ9p 白4枚(2種)9p(シャンポン, 残2) 白(シャンポン, 残2)1
9p1向聴3p 4p 5p 6p 7p 8p 9p 白25枚(8種)2
1向聴3p 4p 5p 6p 7p 8p 9p 白25枚(8種)2
2s1向聴9p 2s 5s 8s 白15枚(5種)2
7s1向聴9p 1s 4s 7s 白15枚(5種)2
6p1向聴5p 6p 8p 9p 白14枚(5種)2
7p1向聴4p 5p 7p 9p 白14枚(5種)2
4s1向聴9p 1s 4s 白12枚(4種)2
0s1向聴9p 5s 8s 白12枚(4種)1
3s1向聴9p 3s 白8枚(3種)2
6s1向聴9p 6s 白8枚(3種)2

受け入れ枚数は、打牌後の13枚だけを引いた実数です(いま切った1枚は引いていません)。

打5p と打0p の点数

打牌ドラ和了牌ダマでロンダマでツモ立直でロン立直でツモ
5p23翻40符 6,0004翻30符 8,0004翻40符 8,000(満貫)5翻30符 8,000(満貫)
5p29p和了できない(役なし)3翻40符 6,0003翻40符 6,0004翻40符 8,000(満貫)
0p12翻40符 3,0003翻30符 4,0003翻40符 6,0004翻30符 8,000(満貫)
0p19p和了できない(役なし)2翻40符 3,0002翻40符 3,0003翻40符 6,000

【この問題で確認できること】白で和了した場合、ダマのロンは6,000と3,000で、ちょうど半分です。

待ちは9筒と白のシャンポンで、白で和了すれば役牌が付いてダマでもロンできます。9筒で和了した場合は役が無いのでロンできません(同じ待ちの中で、和了牌によってロンできるかが変わる形です)。

この手の2択も、受け入れは4枚2種で完全に同じです。打5p は通常の5筒を切って赤5筒を手に残す、打0p は赤を切る。表からは区別が付きません。

1向聴側にも似た行があります。 打4s(12枚4種・ドラ2)と打0s(12枚4種・ドラ1)です。ただしこの2つは受け入れ牌の中身が違います(打4s は 9p 1s 4s 白、打0s は 9p 5s 8s 白)。枚数と種類だけ見ると同じですが、中身が違うので「表では区別できない2択」ではありません。枚数だけを見比べると取り違えるところです。

👉 この局面を受け入れ計算機で開く

検算用シード: x10#31383


3問に共通していること

受け入れ(完全に同一)赤を残す打牌赤を切る打牌
第1問4枚1種(7s 嵌張)打2s ドラ1・ダマロン4,000打0s ドラ0・ダマロン2,0002倍
第2問(テンパイ)4枚2種(2p/5p シャンポン)打5s ドラ4・立直ロン12,000打0s ドラ3・立直ロン8,000跳満と満貫
第2問(1向聴)39枚12種打5p ドラ4打0p ドラ3ドラ1枚
第3問4枚2種(9p/白 シャンポン)打5p ドラ2・ダマロン6,000打0p ドラ1・ダマロン3,0002倍

事実として整理します。


ここから先は【意見】です

私は、5を切る手が候補に出たら、表ではなく手牌を見ます。

受け入れ計算機は形の計算をする道具なので、赤かどうかは設計上表示しません。それは間違いではなく、そういう道具だという話です。ただ「表で同じなら同じ」と読んでしまうと、第2問のように跳満と満貫を取り違えます

そのうえで、赤を切る理由はほとんど無いと考えています。3問はどれも「受け入れが1枚も違わない」ので、赤を残す側が単純に得です。表が同じなら、打点が高いほうを選ぶだけで済みます。

問題は、受け入れが少しだけ違うときです。今回の3問には出てきませんでしたが、「赤を切れば受け入れが2〜3枚広い」形は普通に起きます。そのときは第4回の打点と受け入れの交換と同じ話になり、割れます

あなたの卓は赤を何枚にしていますか。 設定によってこの2択の出る頻度が変わる、というのが今回の中身です。


自分で確かめる

受け入れ計算機 は、手牌をタップで入れると打牌候補ごとの向聴数・受け入れ枚数・待ちの形と残り枚数を出します。この記事の3問はどれもURLに手牌が入っているので、開いてすぐ触れます。

⚠️ 計算機はドラも赤も数えません。 形の計算をする道具なので、ドラ表示牌の入力欄がありません。この記事のドラ列と点数は、対局と同じ点数計算に通した値です。 計算機で確かめられるのは受け入れと待ちまでです。

試す価値があるのは、第2問で赤5索(0s)を通常の5索に置き換えてみることです。

変わるのは「打0s」の行が消えることだけで、残る12行の数字は1つも変わりません。 赤5索を通常の5索にすると、切る候補として「赤5索」という選択肢が無くなる(同じ5索が2枚になる)ので行が1つ減ります。形の計算としては、赤は最初から通常の5として扱われていたわけです。表が同じでも手は同じではない、というのがこの記事で言いたいことです。

点数のほうは点数計算機で確かめられます。翻数を1つ増やすと支払いがどう動くか(第2問なら5翻=満貫と6翻=跳満)をその場で並べられます。


まとめ

事実として言えること

そこから私が採っている方針(意見)

赤の枚数は対局開始前に設定でき、同じ配牌を赤あり・赤なしで試せます。ハウスルールは36項目あり、ローカル対戦とオンライン対戦で共通です。

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牌の構成と1局の長さから言える数字は三人麻雀の牌と1局にまとめてあります。


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三人麻雀の何切るを、切り口ごとに分けて出しています。どれも問題は生成器の出力そのままで、解析表は同じ計算から出しています。

  1. テンパイを取るか、受け入れを広く残すか — テンパイを外すと受け入れが3〜8倍になる手
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  10. 赤5は受け入れの表に映らない(この記事)