三人麻雀のルールを10分で — 四人麻雀との違いだけ覚えればいい
結論 — 覚えることは3つだけ
四人麻雀が打てる人が三人麻雀(サンマ)の卓に座るのに、10分もあれば足ります。新しく覚えることは3つだけだからです。
- 牌が108枚。萬子は1萬と9萬しかない。
- チーができない。 鳴きはポンとカンだけ。
- 北を引いたら「抜く」。 手牌から場に出してドラ1、山から1枚補充。
これだけで打てます。役も点数も、四人麻雀の知識がほぼそのまま通用します。
「ほぼ」ではなく具体的に言うと、四人麻雀の役のうち三人麻雀で作れなくなるのは、三色同順ただ1つです。三色同刻も一気通貫も国士無双も九蓮宝燈も、全部そのまま残ります。この記事はこの事実を出発点にして、「覚える順番」で三人麻雀を説明します。
なお、細かい違いを網羅した表は遊び方のページにあります。この記事はそちらとは逆に、最初に覚えるべきものだけに絞って、覚えなくていいものを明示するという組み立てです。
最初の3分 — 牌・チー・北
牌は108枚、萬子は1と9だけ
三人麻雀では萬子の2〜8を箱から抜きます。残るのはこれだけです。
| 種類 | 内訳 | 枚数 |
|---|---|---|
| 萬子 | 1萬・9萬のみ(各4枚) | 8 |
| 筒子 | 1〜9(各4枚) | 36 |
| 索子 | 1〜9(各4枚) | 36 |
| 字牌 | 東南西北白發中(各4枚) | 28 |
| 合計 | 27種類 | 108 |
四人麻雀は34種136枚なので、種類が7つ、枚数が28枚減った形です。
覚え方は「萬子は字牌の仲間になった」で十分です。1萬と9萬は順子に使えないので、刻子か雀頭にしかなりません。手の中での扱いは白・發・中と同じだと思ってください。
チーができない
鳴けるのはポンとカンだけです。順子は自分のツモでしか増えません。
四人麻雀の感覚でいちばん狂うのがここです。チーで進める手がまるごと無くなるので、鳴いて進むのは「ポンで刻子を作る手」だけになります。
北は抜く
北は誰の自風でもありません(東・南・西の3人しかいないので)。そこで多くの三人麻雀では、北をツモったら手牌から抜いて場に出し、ドラ1枚として数えます。抜いたら山から1枚補充されるので、手牌は13枚のままです。
操作としては「北が来たら抜くボタンを押す」だけです。今日の範囲では、抜けるときに抜いておけば困りません。 抜くことのコスト(抜いた北をロンされることがある、抜くと他家の一発が消える、その局のツモが1回減る、など4つあります)は今日は忘れて大丈夫です。慣れてから読むなら、抜く手順とデメリットは北抜きとは、ロンされる条件は抜いた北はロンできるのかにあります。
次の3分 — 点数が高い理由と、ツモの精算
ここからは「打てる」から「揉めない」に進むための2つです。
手が高くなる
三人麻雀は四人麻雀より打点が高くなります。理由は牌の構成そのものにあります。
| 四人麻雀 | 三人麻雀 | |
|---|---|---|
| 筒子が全体に占める割合 | 26.5% | 33.3% |
| 索子が全体に占める割合 | 26.5% | 33.3% |
| 字牌が全体に占める割合 | 20.6% | 25.9% |
筒子か索子に寄った配牌が来やすいので、混一色・清一色が成立しやすくなります(門前で3翻・6翻、鳴くと食い下がって2翻・5翻)。三麻はチーが無いので、染め手はポンで進める=食い下がりのほうが起きやすい形です。字牌の密度も上がるので役牌の重なりも増えます。加えて抜きドラでドラが増えるため、満貫級が四人麻雀よりずっと日常的に出ます。
ツモの精算(ツモ損)
ツモ和了で払う人が2人しかいません。この「いない1人分」をどうするかで2通りに分かれます。
| 方式 | 子の満貫ツモ | 親の満貫ツモ |
|---|---|---|
| ツモ損なし | 親5,000+子3,000=8,000 | 6,000×2=12,000 |
| ツモ損あり | 親4,000+子2,000=6,000 | 4,000×2=8,000 |
「ツモ損あり」は、いない1人分を上乗せしないのでツモの収入がロンより少なくなります。だから「ツモ損」と呼ばれます。
10分で覚える範囲としては、卓に着いたら「ツモ損ありですか、なしですか」と1回聞く、それだけで十分です。数字を暗記する必要はありません。後で気になったら、なぜ三人麻雀にだけこの選択肢があるのかをツモ損とは何かに、満貫以外も含めた支払いの一覧を三人麻雀の点数表に置いてあります。翻と符を入れて支払いを出すだけなら点数計算機でも足ります。
残りの4分 — 四人麻雀の知識のうち、捨てるもの
ここが四人麻雀経験者向けの本題です。捨てる知識は驚くほど少ないので、逆に「これだけ」と覚えたほうが速い。
使えなくなる役は三色同順ただ1つ
萬子の順子が存在しないので、3色の順子はそろいません。三色同順は成立不能です。そしてこれ以外に、消える役はありません。
紛らわしいものを個別に潰しておきます。
| 役 | 三人麻雀での扱い |
|---|---|
| 三色同刻 | 成立します。 1萬か9萬の刻子+同じ数の筒子・索子の刻子。1か9限定のレア役 |
| 一気通貫 | 成立します。 筒子か索子で |
| 清一色・九蓮宝燈 | 成立します。 ただし筒子か索子でのみ(萬子だけでは14枚作れない) |
| 純全帯么九 | 成立します。 順子は筒子・索子、1萬9萬は刻子か雀頭で参加 |
| 国士無双 | 成立します。 么九13種は三人麻雀にも全部あります |
| 緑一色・清老頭・字一色 | 成立します |
| 小四喜・大四喜 | 役としては存在しますが、北を抜きドラにしている卓では現実的にほぼ不可能 |
「自風の北」だけは消えます。北家がいないので、北が自風になる人はいません(ただし卓の取り決めで「北は常に役牌」にすることはできます)。
3人だからこその違い
- 1周が3人。 自分のツモが早く回ってきます。手は速く進みます。
- ロンできる相手が2人。 当たり牌を打つ可能性がある人が、四人麻雀の3人から1人減ります。
- 場は東場と南場、各3局。 半荘は東1〜3局・南1〜3局の6局です。
今日は覚えなくていいこと
10分で座るなら、次は全部あとまわしで構いません。実際、私が三人麻雀のサイトを作っていて「最初に説明しなくてよかった」と思っている項目です。
| 項目 | なぜ後回しでいいか |
|---|---|
| 符計算 | オンラインなら自動で出ます。手積みでも早見表で足ります |
| 王牌が何枚か(14枚) | 枚数を覚える必要はありません。ただし北抜きとカンで嶺上を引くと海底が1枚下がるので、終盤の残り枚数だけは画面で見えます |
| ローカル役(人和・流し満貫・大車輪など) | 出たときに教われば十分。1局で遭遇する確率はごくわずか(気になったらローカルルール一覧にまとめてあります) |
| 北の槍槓・加槓の槍槓 | 国士無双を狙うときまで不要 |
| 割れ目・完全先付け | 卓の取り決め次第。採用していない卓のほうが多い |
| 数え役満の閾値 | 到達すること自体が稀 |
逆に、座ってすぐ確認したほうがいい取り決めは3つだけです。
- ツモ損はあり?なし? — 満貫のツモで2,000点変わります。
- 北はどう扱う? — 抜きドラが一般的ですが、通常の字牌として使う卓もあります。
- 同時ロンは頭ハネ?ダブロン? — 起きてから議論すると必ず後味が悪くなります。
点数計算まで詰めるなら、ここに100点棒を使うかと切り上げ満貫の2つが加わります(4翻30符が8,000点か7,700点かが変わります。本サイトの既定は切り上げ満貫あり)。打つ前に何をどの順で決めるかはセット麻雀のルールの決め方に、必ず決める5項目としてまとめてあります。
よくある勘違い
「三色同順が無いなら一気通貫も無いのでは」 — あります。一気通貫は1色で完結するので、筒子か索子でそのまま作れます。
「萬子は無いんでしょう」 — 1萬と9萬はあります。各4枚、合計8枚です。国士無双やチャンタ系では普通に使います。
「北は必ず抜かないといけない」 — 抜くかどうかは自由です。抜かずに手の中に置いておくこともできます(刻子にすれば、取り決めによっては役になります)。
「点数計算が四人麻雀と別物」 — 満貫以上は同じです。違うのはツモのときの分担だけです。
「3人だと運ゲー」 — 手が速く打点も高いので、1局あたりの点数の振れ幅は四人麻雀より大きくなります。
まとめ — 10分の内訳
| 時間 | 覚えること |
|---|---|
| 0〜3分 | 108枚(萬子は1と9だけ)/チーなし/北は抜く |
| 3〜6分 | 染め手が主力で打点が高い/ツモ損の有無を確認する |
| 6〜10分 | 使えなくなる役は三色同順だけ/符計算や王牌は後回しでいい |
四人麻雀を打てる人にとって、三人麻雀は「新しいゲーム」ではなく「牌が減った麻雀」です。覚え直すのは3つ、捨てるのは1つ。 それが分かっていれば、初日から普通に打てます。
牌の構成と1局の長さから言える数字は三人麻雀の牌と1局 — 数字で確かめられることにまとめてあります。牌の内訳、1局のツモ回数、北抜きで山が何枚縮むかを、受け入れ計算機と対局エンジンの出力で並べたものです。
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